勤務地選びで考えておきたいこと

看護師が仕事を探す場合、自分の地元を重点的に選択するケースは珍しくない。できる限り慣れ親しんだ場所で就職したいと思うこと自体は、不思議なことではないだろう。

看護師は、地域社会において重要な役割を担う職業として、良いイメージを持たれている。病気やケガに見舞われて困っている人を助ける医療職は、大変重要な役割を担っており、本人にとっても誇らしい仕事だといえるだろう。

そんな看護師が仕事探しをする場合、通常の会社員などとは少し異なってくる。看護師は、ハローワークや無料求人雑誌、ネット求人などで仕事探しをするのではなく、看護師に特化した、専門的なエージェントや求人サイトの力に頼ることが一般的になっている。

もし、地元での就職にこだわるのなら、それだけ就職先は限られてしまう。さらに都会より報酬も少ない傾向にあるため、「地元の方が安心できるから」という理由がしっくりこない人は、慎重に勤務地を検討した方がいいだろう。

そんな中、看護師として活躍する人の中には、幼い頃に通院していたクリニックや病院に就職を果たしたというケースも多い。病気やケガで苦しんでいた時に優しく接してくれた看護師への憧れの念があれば、それは大変喜ばしいことだろう。

また、地元出身であれば、文化や風土、慣習なども違和感なく理解できるため、働きやすさという点でメリットといえるのではないだろうか。それだけでなく、幼なじみや家族と直ぐに会えるということも、嬉しいポイントだといえるだろう。信頼できる家族や友人が近くにいるだけで、心の持ちようは変わってくるものだ。

看護師はハードな職場が多いため、少しでも心が軽い状態で働きたいと考えるのであれば、地元勤務をおすすめする。もし生まれ育った場所で働くことを決心している人は、ひとまず地元の転職事情や職探しのコツをしっかり調べておいた方がいいだろう。