地元で働く前に確かめたいこと

地元で看護系の仕事を探す動機として、「家族のため」と答える人がいる。本当に家族のためと思って地元へ帰る人もいるだろう。しかしそれは建前でどこかに自分の本音を隠していないだろうか。

看護系の学校に入り学ぶために地元を離れ都会に出た人、都会への憧れから進学先を都会にした人、元々最先端医療を学びたいなど、活動拠点を変えた人の動機は人それぞれ、まさに十人十色だろう。どんな理由があるにせよ、誰もが輝かしい未来を思い描きながら目標にむかってきたことは確かだろう。

地方から都会に出てきて、挫折したから帰りたい、逃げたいと思うのは誰もが通る道といっても過言ではない。考えた葛藤の先、「地元に帰る」という答えが出たのなら、思うように慣れ親しんだ場所へ帰ったらいいだろう。

しかし、地元で仕事探しをする場合、メリットもあればデメリットもある。それもよく踏まえた上で判断をすべきだ。

地方になればなるほど、選べる求人は都会よりも少なくなる。さらに、無事に就職することができたとしても、都会に比べて給料がグッと減ってしまうだあろう。

もちろん、悪いことばかりではない。家族や友人など心から信頼出来る人の近くにいられるのは大きなメリットだといえる。看護の仕事は心身共にストレスを感じやすいため、周りに心許せる人がいるというのは、非常に心強いことだといえる。

また、周囲に知り合いが多いのであれば、仕事を紹介してもらうという手もある。信頼できる人からの紹介であれば、条件が良い職場に就ける可能性は高まるだろう。